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理想のデジタルファッションマガジン 後編 〜利点と欠点と私の夢〜


前回のブログでは、私が考える理想のデジタルファッションマガジンとは、『NET-A-PORTER読み物としての楽しさPOLYVORE世界のありとあらゆる商品をコラージュできるところ、そして72Luxの、売上の一部が(72Luxに)還元される仕組みをミックスしたもの』と、書きました。

そしてこの理想のデジタルファッションマガジンの特徴として、

  1. プロのファッションエディターが編集 【NET-A-PORTER】
  2. エディターが世界中のECサイトから商品収集&編集 【POLYVORE】
  3. (仮)Paris Magazine経由で売れた商品は売上の数%が(仮)Paris Magazine側に入る 【72Lux】
  4. 広告掲載 【NET-A-PORTER】
  5. スクラップ機能

の5つを挙げました。今回はブログの後編として、この理想のデジタルファッションマガジンのメリットと問題点について考えていきます。

また、「日本のファッションを世界に発信する」という私の夢と、デジタルファッションマガジンがどのように結びついているかについても触れようと思います。

前回のブログをまだお読みでない方は、ぜひ前編をご覧になってから、今回の記事をお読みいただきたいです!前回のブログはこちら

今回も、私が考える理想のファッションマガジンのことを便宜上、paris magazineと呼びます。

ではでは、早速このparis magazineを実現させた場合に期待できる「いいこと」と「悪いこと(問題点)」を、読者にとって、(paris magazineの)発行者にとってブランド/ECサイト側にとってという3つの側面から考えていきます。

余談ですが、瀧本哲史さんの『武器としての決断思考』という本を読み、どんな時も「メリット」と「デメリット」を比較し、「メリット」の方が大きければ、現状における最善の解決策として採用する、ということを学びました。(さらっと読めるわりに、結構目からウコロがぽろぽろ系な本なので、ご興味の方はぜひ!!)

今までの私なら、色々アイディアを思いついても、思いつきっぱなし…だったのですが、この本に出会って以来、「メリット」と「デメリット」を考えることを意識してます。と、いうことでこの理想のファッションマガジンについても、ちゃーんと考えてみることにしました。

では、本題に戻ります。

 

◇メリット

読者:

  • high qualityなファッションをiPadで無料で楽しめる!

paris magazineが無料で配信されることは非常に重要。NET-A-PORTERのipad用マガジンは、無料なのにとってもハイクオリティーで、かつ読み物としても面白い、ということがNET-A-PORTERが成功を収めている理由の一つ。

読者の心理として…紙の雑誌を買う際は、情報に対してお金を払っているというよりも、「本」という形のあるものに対してお金を払っている感覚が強く、むしろ情報だけならお金は出せないわ!という気持ちがある、と思います。雑誌の制作側からすれば、面白いコンテンツを読者に届ける為に一所懸命、取材して、撮映して、構成して…という感じかとは思いますが、インターネットの登場以来、「ネット上の情報はタダ!!」みたいな空気が当たり前になって、コンテンツに対する人々の評価が下がってきている気がします。

よって、paris magazineが無料なのがメリットというよりは、前提条件となります。

 

  • 住んでいる地域に関係なく読める!

デジタルなので、当然ですが…日本以外の国に読者を持てるということがとっても大事!!

雑誌の発行部数減少のニュースを耳にしたりするけど、人口が減ってる日本なら当然。他の産業が海外に進出してるように雑誌も海外に進出すればいいじゃん!とか思うし、実際に海外の書店で日本の雑誌も得られている。けど、日本で得られている「洋書」がバカ高い様に、日本の雑誌も海外ではバカ高い。買う人が少ないから、大きな書店やamazon.comでないと買えない。paris magazineが無料のデジタルマガジンである理由は、これらの問題を解決する為にある。ネットさえあれば、世界のどこからだって、high qualityなファッションに触れることができる!しかも無料で。

  • 「欲しい!」と思ったものを即購入できる
  • スクラップ機能によって、wishリストとしてはもちろん、インスピレーションの源として後から見返すことができる

 

発行側:

  • 在庫リスクがない
  • Eコマースに関わる一連の業務(仕入れ、顧客管理、発送などなど)がない

→paris magazineはあくまぜも雑誌であり、Eコマースの会社が抱えるこれらのリスクは発生しません。

  • 安定した広告収入

各ページにおける商品掲載によるブランド/Eコマースサイト側からの+通常広告による収入。商品掲載によるキックバックは変動する一方で、通常広告から安定した収入を確保することができます。

  • 物撮りやそれにまつわるコスト削減

基本的にページ上で使用する物撮り画象は、ブランド・ECサイト側が使用しているものを使う。商品リースの手間はもちろん、物撮りがない分コストを削減できる。

  • 製本に関わる費用がない(?) ※数量データ無し

紙媒体ではないので、紙代や印刷代、製本代は掛からない。その一方で、デジタルマガジンとしての制作費が発生する。それぞれの相場がどれくらいか分からないので、単純に製本しない分費用が浮くとは言い切れない… (詳細データ求む!!)

 

ブランド・ECサイト側:

  • 低予算で商品のプロモーションができる

実費はparis magazine経由での購入に対し数%をparis magazine側に払うだけ。paris magazine経由でサイトを知ってもらうことに価値がある。個人で運営しているような小さなブランドやEコマースサイトであっても、一発逆転のチャンスが!

 

◇デメリット&問題点

読者:

  • ワンストップショッピングができない(送料や手数料がそれぞれにかかる)
  • ショップの比較、商品の比較ができない

同じ商品でもお店によって価格が違ったり、在庫状況、送料も異なるにも関わらず、読者がアクセスできるのは、読者自ら検索をしない限り、paris magazineにリンクされているEコマースサイト。

→商品を取り扱う全てのお店をparis magazine上で提示して、様々な条件で読者が自ら比較し選択できるのが理想。(たしか、今はなきboutique.comでは複数の販売サイトと価格が表示されていたはず。amazone.comでも同じ商品でも複数の販売店を選べる。)

  • 「雑誌」として自分の本棚に保存ができない

デジタルネイティブな私だけど、雑誌は資料として本棚に大切に保管してあります。ペラペラとページをめくる動作を必要をしている人は少なくないはず。情報化して頭に入ればOK…というものでもない、上手く言い表せないけど。とにかく、ファッション誌を資料として手元に取っておきたい人は少なくない。

→オーダー制で紙バージョンも製作してもいいかも。発行部数が少ない分、割高になるとは思うけど。

発行者側:

  • ブランド・Eコマースサイト確保と交渉が困難

知名度が低いうちは、タダで商品を物撮り写真を貸し出し、なおかつ売上の数%をもっていかれることに合意してもらうことが困難であると予想される。

  • paris magazine経由での購入を追跡できるようなシステムが必要

amazonのアソシエイトのようなコードを埋め込むなど…システムを開発しなければなりません。

  • 物撮り以外のカットやページを作成する際のリースが大変

high qualityなファッション雑誌には、美しいモデルのヴィジュアルが不可欠。がそれを撮映するには商品が手元になくてはなりません。しかし、商品を扱うブランドやEコマースサイトは地球の反対側に拠点を構えている可能性もあります。世界中の商品を紹介できる一方で、世界中から商品をリースせねばならず、大変です。

→日本国内に限定or世界の主要ファッション都市に拠点を作る…?!

  • ECにおけるサービスの質をコントロールできない

paris magazineは、あくまでも商品とその取扱いショップを紹介しているだけなので、販売先にリンクした後のサービスには関与できません。紹介した商品が既に完売しているケースも考えられます。また、もしもECサイトが悪質な詐欺サイトだったり、最低なカスタマーサービスをするようなサイトであれば…paris magazineの評判すらも下げかねません。この問題は、paris magazine発行の際の最大のリスクとなるでしょう。

  • ECサイトがないブランドは紹介できない

ECサイトを持っているとこが、paris magazine掲載の前提条件。どんなに素晴らしい商品を作っていたとしても、ECサイトがなければ紹介できない。

 

ブランド/Eコマースサイト側:

  • 自社でコストをかけて撮映した商品写真を無償で貸し出す点
  • 商品のリースを行う際のリスク

拠点が例えばブラジルなど日本の真反対にあった場合、誰が輸送費などの経費を負担するかの問題や、リースの際商品の紛失や盗難、破損など。世界中から商品を集めてくることのリスクでもある。

 

以上が、メリット&デメリットです。これらのメリットを伸ばしつつ、デメリットの改善策を今後考えていこうと思います。

 

 

【デジタルファッションマガジンが、日本と世界を繋ぐ!】

 ANREALAGE 2011F/W

続きまして、”どうして私がデジタルファッションマガジンに興味を持ったか?”について書いていきます。

その理由は、ずばり

“日本のファッションを世界に発信するのに、最高なツールだ!”と思ったから。今から挙げる日本のファッションが抱える問題を解決するのに、デジタルファッションマガジンが最適だと思い、興味を持つようになりました。

(どうして”日本のファッションを世界に発信したいっっ!”と思うようになったか、についてはまた後日。)

 everlasting sprout 2012S/S

 

◇日本のファッションが抱える問題

  • 世界から遠い!
  • 英語わかんない!
  • お金がない!

もちろん他にも沢山問題ありますが、日本のファッションを世界で成功させよう!と思った時、大きな壁なるのがこの3つだと思っています。

そして、いつもどうしたらいいだろう…と少ない脳みそを最大限に活用して考えています。主なファッション都市にショールーム兼ショップを作りたいとか、日本のファッションを紹介するwebサイトを多言語て立ち上げようとか、はたまた櫻井 孝昌さんが著書『世界カワイイ革命』で提案されているように、日本のファッションビルを丸ごと世界に送り出すとか…思い返せばきりがない程、色々考えました。

VOGUE girlの英語版の海外からのDLが多いとか、NET-A-POETERの使い勝手の良さとを実感し、そうだ! デジタルファッションマガジンなら、

1.世界中からアクセスできるし!

2.英語で発行&google 翻訳で多くの人が読めるようになるし!

3.在庫リスクを抱えたり、リアル店舗を構えなくて商品売れるし!

と思いついた訳です。

paris magazineを通して、日本のファッションを世界に(情報として)発信するだけでなく、商品を見て「いいな」と思った人を実際に購入するところまで繋げ、お金が回る仕組みを作りたいです。

ま、いつ実現できるかわかりませんが!(笑)まずは、目の前にある仕事に全力で取り組むのみです。

なぜなら、私のモットーは「今自分が置かれた状況を、最大限に活かす!」ですから!!超大作だったにも関わらず、最後まで目を通して頂きありがとうございます。

 

ご意見・ご感想はtwitterもしくはメールにてお待ちしております!

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