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LOUIS VUITTONのtwitterが乗っ取り?! PFW2015-16 A/Wのシックなデジタルコミュニケーション


コンデナスト・ジャパンとDECODED FASHIONがダックを組んで、ついにアジア初となるサミットを開催!というニュースで(私の中では)持ちきりの、Fashion Tech GirlのParis(@Japanese_paris)です。

DECODED FASHIONは、以前から知っていたどころか、行きたくて行きたくて仕方がなかったFashion Tech系イベントの一つ。(#SXSWもそうだけど…)だた、チケットのお値段が、VIPだと¥70,000、一般でも¥30,000と、個人で行くにはちょっとお高いの、、、なんとかして行きたいものだけどね。

▶7月9日開催のDECODED FASHIONの詳細はこちら

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さて、怒涛のファッション・マンスが終了し、いつもの通りFashion x ITの取り組みを振り返り!

今回も多くのブランドが最先端の技術をプラットフォームを組み込もうと切磋琢磨の状態でした。が、今回は既存のプラットフォームを上手く使ったLOUIS VUITTONの施策が、Paris的にNO1だったので、これだけに絞ってご紹介します。

 

■各国のローカルアカウントをインフルエンサーがジャック!

前回に引き続き、デザイナーのニコラ・ジェスキエールがLVのinstagramをジャックし、ショーまでの彼の視点から実況中継していましたが、

 

実はtwitterも各国のインフルエンサーがアカウントを「乗っ取り」、彼女たちの視点でショーの実況を行ったのです!! 参加したインフルエンサーは下記の通り。  

 

(1) UK – Susie Bubble (Blogger) 

 

(2)ドイツ – Veronika Heilbrunner(ドイツ版Harpers’ Bazaarスタイルエディター)

 

  (3) 南アフリカ – Sam Growdon (ブロガー/クリエイティブ・ディレクター)

 

(4) アメリカ – Man Repeller (ブロガー)

 

  (5) オーストラリア  – Christine Centenera (Vogue AU ファッション・ディレクター)

 

(6) イタリア – Chiara Feragni 

  (7) フランス – Anne-Catherine Frey(ブロガー&スタイリスト) 

 

(8) 日本 – TAO (モデル、女優)

UKのSusieやイタリアのChiara、USのMan Repellerは納得の人選。もはや国家を代表するグローバルブロガーですもの。

また、ChristineやSamは雑誌で活躍しているカリスマエディター/ディレクター。媒体の中の人の存在感があるのは、日本ではまだない特徴よね。(日本のVOGUEとかVOGUE girlは個々がメディアになろうとしている、とは聞いたことはあるけど。)

日本代表のTAOちゃん、確かにinstagramのフォロワーは多いし、ハイファッションが好きな人はフォローしているでしょうけど、必ずしも日本で絶対的な影響力があるかと言われるとちょっと疑問。(私は大好きだけど!)

絶対的なリーチを取るなら、ローラとかにしたと思うけど、やっぱりブランディング観点からハイファッションと親和性が強く、グローバルでの認知度が高いTAOちゃんを選んだのは、正しい人選。逆に言うと、日本にはグローバルレベルで認知のあるインフルエンサーやカリスマエディター的な人がいないということよね。

 

 

■同じコンテンツを別の視点からーtwitterのローカルアカウントの活用

各インフルエンサーが、それぞれの視点でショーについて実況しているのが、臨場感があって面白い!各アカウントを比べて見るとなお面白いんだけど、他の国や言語のアカウントをフォローしている人は、Parisみたいな物好きじゃない限りいないと思うので、ちょっと残念ね。全アカウントをイッキ見出来るサイトとかあったのかしら?

LV_twitter3

グローバルブランドにとって、ローカルアカウントとグローバルアカウントの運用は非常に悩ましい問題。instagramやpinterestなど、ヴィジュアル訴求のプラットフォームなら、グローバルアカウントの1つで十分だけど、言語依存度の高いtwitterやfacebookのについては、ある程度のローカライズが必要。しかしながら、本国のまんま翻訳ではつまらないし、(マーケットに合わないコンテンツや逆に足らない場合もあるし)だからと言って完全にオリジナルのコンテンツを作るとなると、ブランディングの観点やコスト面においても難しい。(ブランドを傷つけないハイクオリティーなコンテンツをローカルでも作ろうとしたら、エディターからフォトグラファー、コピーライターまで必要になっちゃうのもの!)

 

 

■コミュニケーションは文化的背景の共有

この問題に対して1つの答えを提示したのが、今回のLOUIS VUITTONの施策、というわけ。
同じコンテンツ( = ショー)をその地域の言語で、その地域の人々の感性に訴えかける様に配信する、というもの。どんなに引用を多様したウィットに富んだツイートをしたとしても、日本語ではその面白さが伝わらないし、日本人が可愛いと思うものと、アメリカ人が可愛いと思うもの(というかそもそも「可愛い」の概念が違うし。)は違う。共感とは、文化的背景ありきの感情だから、言語によるコミュニケーションは、やっぱりその地域の言葉で、その地域の文化を分かった人が行う必要がるよね。
特に新しいテクノロジーを使った訳ではないけど、コミュニケーションの真髄を理解しているLVだからこそ、辿り着いた施策なのだと思ってます。Bravo!

 

 

■最後に…

BURBERRYのLINEを使ったライブストリーミングやスタンプ配信、Michael Korsのsnap chatの”OUR STORY”機能を使ったバックステージの公開、TOP SHOPのデジタル広告などなど、どのブランドも新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、デジタルへの力の入れようは年々加熱しています。

確かに、新しいテクノロジーを取り入れたり、新しいプラットフォームに進出することは、新規ファンの獲得はもちろん、PR的な効果があります。が、既存のプラットフォームに立ち返り、工夫をして使うことの重要性をLOUIS VUITTONの施策から感じたのでした。

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